『押し紙』という言葉をご存知でしょうか?これからの商売は『やり方でなく在り方』が問われている。
- 2018/05/18
- 紘一郎のプライベートな話
道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言であるby二宮尊徳
皆様は『押し紙』という言葉をお聞きしたことがありますでしょうか?
この押し紙問題は新聞メディアでは報道されません。
なぜなら、新聞社としての『在り方』が問われるからです。
押し紙問題とは?
押し紙、残紙、積み紙とも言われております。
簡単に説明すると、大手新聞社は新聞をポストに投函しないといけませんが、この投函は非常に労働集約型産業であります。
とても大手新聞社では対応できません。そのため、新聞販売店に配送業務委託をお願いしています。
しかし、立場関係が圧倒的に新聞社が有利であり、新聞社が必要な部数を、新聞販売店に決めているのです。
簡単にいうと、新聞配達店は500部でいいのに、新聞社が1000部買ってくれと言ってその1000部がノルマになります。
商売としてありえないですね。びっくりしますよね。
今までは販売店も折込み広告で収入を得ていたので、水面下で誰も気づかれないのでしたが、広告収入が減ったら販売店の反乱が始まりました。
神(紙)は細部に宿る
この押し紙問題はたんに商取引などの問題で終わる話ではありません。
新聞社は各々素晴らしい企業理念をお持ちだと思います。ジャーナリストとしての使命、情報の大切さ、世論を動かす言葉の力。
『ペンで人を殺すことも活かすこともできる』。新聞社の在り方はそれそれですが、水増しされた新聞によって地球環境資源がムダになります。私達の税金も費やされます。企業は広告宣伝費を水増しされます。
虚偽の発行部数を計上する企業の言うことを信用できるのでしょうか?商売や情報などは信用が大切だと私は感じます。
人のふり見て我が振り直せという言葉を感じました。対顧客、対従業員、対地域社会(協力会社)この3つの絶妙なバランス感覚がこれからの会社経営には問われてくると確信しました。