オーガニック・無添加・食品のお店

北海道農業見学体験記~農業と税金と感謝する気持ちが大事~

9月の8日~10日まで
サンスマイルさん主催の北海道研修に行ってきた。

訪問した篤農家さんは
幕別町の折笠農園
北見市の伊藤農園
北見市の秋場農園

北海道に行くのも初めてで
20町歩以上の大規模農家さんを
お伺いすることも
初めてでした。

気付いたことを
まとめてみた。

ちなみに今回お伺いした方は
農薬やら肥料を使わないで栽培されている篤農家の方々。

作物もオーガニックのものやそれ以上の栽培をされています。

北海道の農業と特徴

北海道の農家は大規模農業

北海道の一戸あたりの平均耕地面積(平成18年)は
18.8町。
都府県平均が1.3町なので
どれだけ大きいかがうかがえますね。

ちなみに阪神甲子園のグラウンドが1.3町歩です。

そのため北海道では
スケールメリットを活かすために
大型の農作業機械をたくさん導入します。

北海道はジョンディアなどの外車も珍しくない

外国産の農機具も珍しくありません。

上部の写真はジョンディアというメーカー。

大型機械での生産性アップ

なぜ、外国産の農機具を導入するのか?

利点をまとめてみた。

◆耐久性がある。→外車はそもそも大規模農場使用がコンセプトなので頑丈にできています。

◆馬力がある。→大きい馬力の機械を探そうとなると、国産より、必然的に外国産になる。

しかし、欠点もある。

それは大型機械を導入することによって、
減価償却費が高くなることです。

減価償却とは

例えば1億円で店舗ビルを買って商売を始めたとします。
ところが今年の決算では1億円全部を費用に入れたので大赤字になってしまった。さて翌年はどうか・・・?

翌年はビルの費用は何もないから(維持費だけだ)、タダでビルを使って商売したことになる。だから利益がでやすくなる・・・

それを帳簿上適正にしたのが減価償却。

説明するととても難しいのでコピペしました。(参考サイト

農作業の機械は高価なものが多いです。

ちょっとしたものでもミリオンは軽く超え、
大型機械になると何千万もざらにあります。

ベンツやレクサスなんて目じゃありませんね(笑)

農業の補助金や助成金の為に納税しているが恩恵を受けているのは生産者ではないかも?

高価な農機具購入の為の助成金や
減反による補助金、所得補償による給付金など
私たちの税金は農業や農家のことに
かなり使われますが、
現実問題として、
お百姓さんより、農機具メーカーや
農薬販売している会社が
儲かっている気がして
理解・納得できなかった。

真面目にやっている
人が日の目を浴びたり、
正しく評価される世の中がいいですね。

納税された税金は何に使われているのか?

国家予算内訳財務省リンク

政局を論じることはしないが
このプライマリーバランスは適正なのか?と思う。

図:国の歳出と歳入

会計士やお金を扱うプロはどう思うのでしょうかね?

調べたら、『食糧安定供給関係費』というのに
一兆一千億円かけている。

これが減反などの補助金なのだろうか?

調べても判らなかった…。

篤農家さまの言葉

いろんな篤農家さんのお話をお伺いしましたが、
一番印象に残ったものは
『土』について。

作物の栽培の手法ややり方はいろいろあるし、
コンセプトや育つ土地により答えなんかない。

しかし、その作物は『土』がないと
育たない…。

各々の育て方や土作りは
非常に興味深かった。

どうやら北海道は
冬は雪が降るため
二毛作などは不可能。

そのため、緑肥をどう使うか、どう考えるかが
要諦のように感じた。

篤農家さんは人格者の方が多い

感謝の気持ちがある秋場さん

北海道のお百姓さんとお話して、
非常に人格者の方が多いことに気づく。

コップの水のことを教えてくださった伊藤さん

『周りの方に感謝』
とか、謙虚で素直な方が多かった。

中でも、
『コップに水が半分入っている…』
事例が印象的でした。

『コップに半分しか入っていない』

『コップに半分も水が入っている』
では大きく考え方、生き方が
変わっていく…。

という言葉には目からうろこでした。

『衣食足りて礼節をしる』といいますが、自分も
食べ物と着るものがあるのなら、礼儀と節度を身につけたいものですね。

努力と気合の人折笠さん

北海道にいって、
こんなに真摯に原料を作ってくださる方が
いるのだな…と感じた。

また、この学んだことも
これからの味噌作りに活かしていきたい

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