今村光一著『いまの食生活では早死にする』を読んで感じた『食の西洋化』
- 2010/11/01
- 勉強になったこと > 味噌のお話 > 紘一郎のプライベートな話 > 自然栽培、蔵つき麹菌のこと。 > 麹のこと
今の食生活では早死にするを読んだ
この本は今村光一氏という方が
アメリカ上院栄養問題特別委員会レポートを
翻訳されたもの。
アメリカ上院栄養問題特別委員会レポートとは?
別名マクガバンレポートとも呼ばれております。
ものすごく簡潔にいうと
アメリカが世界中の研究所から『食と健康』に関する資料などを
集めて研究して作った報告書のようなものです。
そのリーダーがマクガバンと言う人だったので
マクガバンレポートとなった。
今村光一氏とは?
翻訳家として特に医学関係の翻訳、文献紹介の実績は大きい。食事と健康の関係についての情報は国内外を問わず豊富なことで定評がある
(参考サイト)
http://www.npo-jikenkai.jp/imamura-kouiti.html
マクガバンレポートの結論
~今の食生活では早死にする P19 引用~
①ガン、心臓病、脳卒中などアメリカの六大死因となっている病気は
現代の間違った食生活が原因になって起こる『食源病』である。
この間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に
先進国民が健康になる方法はない
②現代の医学は薬や手術といったことだけに偏り過ぎた、
栄養に盲目な片目の医学であった。
栄養に盲目でない医学につくり変える必要がある
~引用終わり~
この結論を詳しく説明するページが
200ページくらいあった。
読んでみると大変興味深かった。
特に125ページあたり。
ビタミン・ミネラル不足が起きる原因
125ページにビタミン・ミネラル不足が起きる原因について記載されていた。
結論からいうと
①食事内容の悪さ
②食品をきれいにし過ぎる
③体内のビタミン・ミネラルなどを食い荒らす要因の増加
④食品そのものを劣化させる現代の農業
となっていた。
①について
脂肪や動物性蛋白が増えた。
デンプン質も自然由来の穀物や野菜でなく、
精製された砂糖などを摂取。
②について
穀類の精製度を高め過ぎ。
野菜や果物の見かけを保持するための化学物質。
数え切れない食品添加物。
一物全体食は知ったこっちゃない。
③について
都市部では空気が汚れている。
鼻毛の伸びの増加→ビタミンAの消耗
サプリメントや薬の服用
④について
農薬・化学肥料の投入
→土が死んでいく
持続可能かどうか?
医学と食べ物、人の生死について…
アメリカだけでなく、日本などでも
医療費は莫大なものになっている。
しかし、病人の数は減るどころか
増えていますね。
対処療法や現代の食べ物というのに
問題があるのかもしれませんね。
『切り傷一つ治すことも
それは医者や薬が治すものだと
考えたらいけない。
それは体内の自然治癒力が傷や
人間の体を治すもの 』
医者の手柄でも、薬の働きでも
ない。
と、本の中に書いてあった。
人間がああだ、こうだと
少ししかない頭の中で議論するより、
大自然の営みの方が
正しいかもしれませんね。
こちらの本をいただいた
高田中央病院の荏原先生に感謝。