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スペイン民話でもある『天使の乞食』という物語をご存知でしょうか?私はこの物語が大好きです。

幸せはいつも自分の心が決めるby相田みつを

スペインの民謡で『天使の乞食』という物語があります。

この物語をはじめて聴いた時に、感動しました。

なるほど!このような考え方が豊かになるんだな…と。明石家さんまさんが『生きているだけで丸儲け』というのもこの考え方からだー!と衝撃を受けました。

神様と両親から頂いたこの生命、いかに生きるのか?考えさせられました。

中途半端に生きるも一回。トコトンど真剣に生きるのも一回。

すでに大切なものって満たされているんですね♪ありがとうございます。すべての事に感謝します。

皆様も、このお話いいなーと思ったら、親しい方にお話くださいね。

いつもよく働く靴屋のもとへ、あるとき、天使が現れました。
乞食の姿になって…。

靴屋は乞食の姿を見ると、うんざりしたように言いました。
「おまえが何をしに来たかわかるさ。しかしね、私は朝から晩まで働いているのに、家族を養っていく金にも困っている身分だ。ワシは何も持ってないよ。ワシの持っているものは二束三文のガラクタばかりだ。」

そして嘆くように、こうつぶやくのでした。

「みんなそうだ、こんなワシに何かをくれくれと言う。そして、今までワシに何かをくれた人など、いやしない…」

乞食は、その言葉を聞くと答えました。

「じゃあ、私があなたに何かをあげましょう。お金に困っているのならお金をあげましょうか。いくらほしいのですか。言ってください」

靴屋は、面白いジョークだと思い、笑って答えました。

「ああ、そうだね。じゃ、百万円くれるかい」

「そうですか、では百万円差し上げましょう。ただし、条件が1つあります。百万円の代わりにあなたの足を私にください」

「何!?冗談じゃない!この足がなければ、立つ事も歩く事もできやしないんだ。やなこった、たった百万円で足を売れるもんか」

乞食はそれを聞くと言いました。

「わかりました。では、千万円あげます。ただし、条件が1つあります。一千万円の代わりに、あなたの腕を私にください」

「一千万円!?この右腕がなければ、仕事もできなくなるし、可愛い子どもたちの頭もなでてやれなくなる。つまらん事を言うな。一千万円で、この腕を売れるか!」

乞食はまた口を開きました。

「そうですか、じゃあ、一億円あげましょう。その代わり、あなたの目をください」

「一億円!?この目がなければ、この世界の素晴らしい景色も、女房や子どもたちの顔も見る事ができなくなる。駄目だ、駄目だ、一億円でこの目が売れるか!」

すると、乞食は靴屋をじっとみつめて言いました。

「そうですか。あなたはさっき、何も持っていないと言っていましたけれど、本当は、お金には代えられない価値あるものをいくつも持っているんですね。しかも、それらは全部もらったものでしょう…」

靴屋は何も答える事ができず、しばらく目を閉じ、考えこみました。そして、深くうなずくと心にあたたかな風が吹いたように感じました。

乞食の姿は、どこにもありませんでした。

文章引用『幸せに気づく』中井俊已著

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