『健康で文化的な最低限度の生活』というTV番組を観ました。お金に困っていたAさんの物語を思い出しました。

2018/08/17
勉強になったこと

貧すれば鈍する。お金がないほど辛いものはありません。

画像参照『健康で文化的な最低限度の生活』より

先日、我が家のビデオ録画に『健康で文化的な最低限度の生活』というTV番組がありました。

遠藤憲一さんが好きな私は興味本位で観ましたが、グイグイ引き込まれるすごく面白い番組でした。

あらすじは生活保護受給者の方々とその担当者ケースワーカーさんとの人間関係や福祉について現場の問題点などが浮き彫りになり、それに向き合う内容になっています。

個人的には生活保護を受けているお母さんがいて、音楽大好きで夢を追いかけている息子さんが『貧乏人は夢を見てはいけないってことかよ！！』と言いながら苦しんでいたお話が興味深かったです。

このTV番組とAさん物語が同調しました

このTV番組を観て、あるAさんという方を思い出しました。

Aさんは3人兄弟の長女で母子家庭でした。これからの時代は手に職をつける事が出来る人が有利と考えたために看護師になれる高専に進学をしました。

学費はアルバイトと卒業後に何年か働くと学費が免除（給与から天引き）される奨学金制度を利用しました。

Aさんは学業とアルバイトの両立の学生生活を送りました。

しかし、在学中に大好きなお母さんが大病を患い、入院してしまう事になりました。

兄弟で相談した結果、Aさんが学校をやめて就職することになりました。あと卒業まで半年をきっていた時期の頃でした。

退学する時に奨学金問題がおきました。

奨学金の内容は看護師就職を前提に奨学金を支給される奨学金という事のようで退学するとなると、違反とみなされ全額返済になるという内容でした。

そのお金は280万ほどになりました。分割ローンでお願いしますと申請したら、却下されました。一括返済を迫られました。

アルバイトで貯めたお金が80万円ほどあるようです。それを全部使っても200万ほどのお金が足りませんでした。

Aさんは何十枚ものクレジットカードキャッシング枠を限界まで利用して200万円の現金を用意しました。学費をすべて払いました。

残ったのは返済と高い利息でした。若干20歳そこそこのAさんでした。

Aさんは仕事を探しました。高いお金となると夜に働く仕事も考えたのですが、母の事を考えて、お昼の仕事で高い賃金形態の仕事を選びました。

住宅資材の訪問販売を選びました。営業成績次第では月収50万も可能という職種でした。

しかし、待ち受けていたのは訪問販売でNO！と断られる毎日でした。毎日毎日、営業努力をしますが、全く売れませんでした。

心も身体もボロボロの状態になりました。

皆様がAさんの立場でしたら、どうしますか？しかし、Aさんはここからがすごいなと感じました。誰のせいにもしない考え方、心構え一つで人生を切り拓いていったのです。

心構え一つで人生が変わっていきました

そんな四苦八苦しているAさんに上司のBさんが声をかけました。

Aさん、あなたは自分に自信がありますか？

いいえ。ありません。

Aさん、あなたは自分が販売している商品に自信がありますか？

いいえ。ありません。

Aさん、仕事は楽しいですか？

いいえ。楽しくありません。辛いです。

分かりました。Aさん、明日から私がお願いしたいことが2つあります。

その2つの事を自分が変わりたいのであれば、毎日必ずしてくださいね。とBさんにお願いされました。

1つ目のことは、毎朝、鏡に向かって『お前は天才だ！お前は出来る！お前は素晴らしい！』と21回言う事でした。（なぜ21回なの？とAさんに尋ねたら、上司にそう言われたからという答えでした）

2つ目のことは、毎日寝る前に『ポジティブ日記』を書くことでした。

ポジティブ日記とは今日一日で1番辛いこと、ネガティブなことがあったことを書いて、最後に前向きな姿勢や考え方で締めることです。
例）今日もセールスで1件もYESをとれなかった。死にたいくらい辛い。しかし、100回ダメで、へとへとになっても、101回目はなにかかわるかもしれない。例その2）今日も売れなかった。これだけNOが続く事は喉が乾いた時のビールのようだ。はやくYESのビールを呑みたい。明日はきっとYESに近づくさ。例その3）今日は体調とお腹の調子が悪く、一日中寝込んでいました。しかし、病気だけどお母さんと自分が生きている事が幸せ。今日もよい一日でした。ありがとうございます。

このような内容の日記を毎日つけたようです。

言葉の力ってすごいのですね。考え方によって人は変われるんですね。

そんな事を積み重ねていったら、自分を信じる事ができて、仕事の姿勢が変わりました。そして次第に契約を取れるようになりました。

いつしか、社内で表彰されるほどのトップクラスの営業成績を収めました。高金利のクレジットカードローンも完済しました。お母さんの入院費用もAさんは頑張っているようです。

どんな時も人のせいにしたら簡単だったと思います。母親の病気のせいだ、看護師になれなかったせいだ、売れないからだといろんな理由があります。

しかし、どんな時も人のせいにせずに、自分が変化できる行動をしていったAさんは素晴らしいなと感じました。また、Bさんの関わり方を私は見習いたいと感じました。

このお話を聴いて私も毎日、毎朝、自分に声をかけるようにしました。

まだまだだなぁ…と感じる事も沢山ありますが、自分に声をかける前よりいろんな事を気づく自分がいました。

少しずつ少しずつ、Aさんのように自分がよくなるように行動を心がけていきたいものです。