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時代錯誤という言葉があります。時代が変わると価値観、言葉も理解が困難な時があります。大切な事はお互いの時代を分かち合うこと。

時代錯誤の意味合いを伝える時に『神田川』という曲がわかりやすいです。


画像参照 YouTubeより

突然の質問ですが、皆様『神田川』という曲はご存知でしょうか?

南こうせつさんが歌う名曲ですね。哀愁が漂い、もの悲しいようなメロディの曲ですね。登場人物の方は貧しくても、東京で一旗揚げようと夢を追い求めていた人なんでしょうかね。私は好きです。

この神田川の歌詞を皆様は知っていますか?この歌詞が当時の年代の人と今の若い人との感覚では全くかけ離れているという事を知りました。

歌詞はこのような歌詞になります。

あなたはもう忘れたかしら
赤い手拭いマフラーにして
二人で行った横丁の風呂屋
一緒に出ようねって言ったのに
いつも私が待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸カタカタ鳴った
あなたは私の体を抱いて
冷たいねって言ったのよ

若かったあの頃
何も恐くなかった
ただあなたのやさしさが
恐かった

あなたはもう捨てたのかしら
二十四色のクレパス買って
あなたが描いた私の似顔絵
うまく描いてねって言ったのに
いつもちっとも似てないの
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
あなたは私の指先見つめ
悲しいかいって訊いたのよ

若かったあの頃
何も恐くなかった
ただあなたのやさしさが
恐かった

一つの節を紐解くと、平成生まれ20代の方は理解やイメージができないと私は感じます。

あなたはもう忘れたかしら?赤い手ぬぐいマフラーにして♪
⇒(今、20代の方)え、赤い手ぬぐいをマフラー?どういうこと?

二人でいった横丁の風呂屋
⇒(今、20代の方)え、お風呂はわかるけど、横丁の風呂屋ってなに?スーパー銭湯のこと?

一緒に出ようねって言ったのに、いつも私が待たされた
⇒(今、20代の方)え、LINEで連絡すればよくないですか?

洗い髪が芯まで冷えて
⇒(今、20代の方)いやいや、お風呂入ったら、ドライヤー使おうよ

小さな石鹸カタカタ鳴った
⇒(今、20代の方)石鹸でなく、ボディソープで身体を洗います。

あなたは私の身体を抱いて、冷たいねって言ったのよ
⇒(今、20代の方)外で待たずに、お風呂場の待合室かどこかで待てばよくないですか?

時代が変わるとこのように風景や使っているモノも変わってしまうのです。そして、その情景や価値観などをその当時の言葉にしても時代が違うと伝わるモノも伝わらないのです。

これが『時代錯誤』なのです。時代錯誤がいけないわけではないのです。そして、神田川のこの曲や歌詞、価値観がいけないわけではないのです。この曲のメロディや価値観は普遍的に通じると私は考えています。違いは違いであって、間違いではないです。

しかし、年代が違うと感じること、考える事が違う、しゃべる言葉を翻訳したり、変換しないと伝わるものも伝わらないのです。それが伝達力なのかも知れません。伝達力を磨かないといけないと私は感じています。

また、年代が違って受け取る世代も、どんな背景があって、どんな考え方があったのか?まで読み取らないと上辺だけでは理解し合えないのだなと感じました。私の時代にドンピシャの曲でもある宇多田ヒカルの『Automatic』も今は注釈しないと意味がわからない時代になっているのに気づきました。時間や時代はこのように流れていくのですね。宇多田ヒカルさん、南こうせつさんありがとうございます。

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