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幕内秀夫著『ポテチを異常に食べる人たち~ソフトドラッグ化する食品の真実~』を読んだ。

幕内秀夫著『ポテチを異常に食べる人たち~ソフトドラッグ化する食品の真実~』という本を読んだ。

ポテチを異常に食べる人たち。

ポテチを異常に食べる人たち。

著者の幕内氏は
管理栄養士をされていて、
西洋中心、一方的な栄養分析に
疑問を抱き、退職され、今は、
食育とは何か?
といった、食べ物のことで
相談される職業をされています。

ウィキペディアで、
ジャンクフードの販売業者が
食育という言葉を利用して、
出張授業をしていることに幕内氏は批判をしていると掲載されていた。

確かに、マックの営業マンが、
小学生たちに、食べ物の大切さを問うのは
いかがなものかと存じます。

本の内容は
ポテトチップを食べることに
『ハマって』しまう…。

こんな人が急増しているということ。

そして、なぜやめられないのか?

そんなことをドラッグの特徴と
歴史、時代背景の観点から
書いてあります。

そもそも、
『ポテトチップ』って何だろう?と感じました。

そして、なぜ、『おいしい』と
『やめられない、とまらない』という
ことが起きるのか?

読んだことをまとめてみました。

■スナック菓子は穀物・イモ類を主原料にしていること。

スナック菓子は小麦粉、トウモロコシ、ジャガイモなどが、
主原料、この穀物類は人間が長い歴史の中で主食にしてきた食べ物。

好き嫌いがなく、脳や筋肉の源となる炭水化物が豊富で、
人間の本能的に『オイシイ』と感じる。

■人工的に精製された最高のハーモニー(食塩、油、砂糖、旨味成分)

人間は本能的に『甘味』と『旨味』、『脂肪』と『塩味』を
好みます。

これは、生きるエネルギーを効率よく摂取できるため、
本能に感じるものです。

これらの代表格が、
油、砂糖、塩、そして、旨味調味料(グルタミン酸=原材料表示のアミノ酸等となっているもの)
です。

これらは、生きるためにはなくてはならないものです。

しかし、最近はこの4つがすべて変化しました。

どう変化したか ?というと。

自然界に存在しない物質で人間は採取しているということです。

砂糖や塩、油、旨味成分は自然に作っていたのでは、
コストや効率が悪すぎます。

大量生産できないですし、
安価に安定的に作るためには
化学の力を拝借し、徹底的に精製され、
成分純度を高めました。

精製された調味料(食塩、味の素、白砂糖、食用油)などにより、
人間は必要以上に食べるようになりました。

証明できる事例があります。
テーマは
『自然のおいしさは食べ過ぎないからです』

例えば、
焼き芋、いもようかん、スイートポテト、おさつスナック。

これをお腹が8分目まで一杯の時に、
どれが一番量をたべることが出来るか?です。

結論からいうと、
焼き芋が一番食べる量が少ないですね。

全部原料はサツマイモですが、
自然の味覚と精製された味覚の違いで、
満腹感は違っていきます。

焼き芋→自然の甘味のみ。

いもようかん→イモに『砂糖』

スイートポテト→『砂糖』とバターや生クリームの『脂肪』

おさつスナック→『砂糖』、『脂肪』、『旨味調味料』、『食塩』

となっております。身体が正常に『必要な量』を調整できないのは
非常に危険と著書に記載されていました。

本の中で、ソフトドラッグと呼ばれる
所以の一つですね。

■徹底的に精製された調味量は自然界に存在しない『不自然な味覚』

一つだけでも麻痺しがちな成分なのに、
人工的に3つ、4つと混ざった食品は危険。

すぐ作れるインスタント食品、スナック菓子とかは
脂っこくて、味の濃いものが多いですね。

長い間培われた人間の味覚が
体験したことのない『人工的な味覚』
によって、感覚が麻痺してしまいます。

スナック菓子やインスタント食品、
ファーストフードはお子様の大好物ですが、
よく咀嚼することもなく、
脳の判断や味覚も麻痺され、
正常に適正な量を食べ終えたと
感じないのは非常にリスキーですね。

自然のおいしさを幼少期の食体験で
身につくことがないと、
『三つ子の魂、百まで』となりますね。

上記の理由から
スナック菓子はついつい食べてしまうという
見解で著書は述べています。

しかし、それでは、
ポテチは絶対にダメか?

というと、『これは必要悪だ』

という結論を著者は述べています。

なぜかというと、

酒やタバコ、大麻などは
歴史を顧みると大昔からあります。

疲れやストレスを緩和させる働きとして、
こういったモノが薬として存在していました。

これは歴史上でも証明されていますし、
当てはまる事例はゴマンとあります。

ポテチも現代のストレス社会に対する、
安価で誰でも手軽に出来る『息抜き』の
為の商品とも捉える事ができます。

しかし、非常に危険なのは、
初期に体験する時期が
酒やタバコに比べて、早すぎることです。

幼少期の食体験は非常に大切です。

そこで、こういった、味の濃いものを頂くと、
素材の繊細で味わい深い味覚が
感じなくなるかも知れません。

それが非常にまずいのでは?と著者は述べております。

お菓子を食べて、御飯をたべない…。

そんな現象もおきつつあります。

そして、企業戦略も
新たな新規顧客拡大に向けて、
いろんなコンセプトで開拓しております。

『独身女性の部屋に置いても違和感のないパッケージ』

『健康や美容に気を使う女性達が食べ過ぎたと後悔しない食べきりサイズ』

販売のプロが資本力と営業力を駆使して、
いろんな手段でスナック菓子を製造・販売しております。

そのお菓子を通じて提供される『商品価値』
って何だろうと思いました。

『利益』だけでなく、
買ってくださったお客様のこと、
お菓子を通じて感じて育つ、これからの子供の成長とかは
どんな方向に行くのだろう…。

食べ物とは何だろう?と
感じた一冊でした。

…あと、玄米菜食している人間が
すべて健康ではないよ!!
という節もあった。

食べ物はバランス感覚が大事だなと
かんじました。

今は食べ物に関する情報が氾濫していますからね…。

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