会社とは何か?今回は『数字』と『状態』の二面性である事を紐解いてみる。
- 2018/06/05
- 勉強になったこと
会社とは何か?この問に答えられる経営者は少ない
会社とは何でしょうか?『社会の公器』『ある目的(企業理念)の集合体』いろんな答えがあります。
答えのすべてが正しいと私は思います。
しかし、会社というのを細かく砕いていくと『数字』と『状態』という二つの切り口があります。
私の持論ですが、会社を良くするというのは『数字』と『状態』どの部分を良くするのか?二つとも良くするのか?ということで道程が異なります。
会社の数字とは?『数字に意思を入れろ!!』
会社の数字とは何でしょうか?一般的には会社の財務諸表と呼ばれるものに集約されます。
損益計算書では会社の損益、つまり儲けを知ることができますし、貸借対照表では経営のバランス、質をみることができます。
数字は嘘をつきません。財務諸表は会社の成績表、通信簿とも言えます。
しかし、テストでもそうですが、国語のテストで80点をとったから合格ということではありません。
今まで90点をとっていての80点なのか、60点をとっていて80点で大きく異なりますし、次回の点数で何点をとりたいのか?
会社の数字は過去、現在を図るのではなく、未来をはかるために数字が存在します。それが『数字に意思を入れる』ということになります。
その数字にどのような意思を入れる判断をするために経営者が存在します。
自然体で経営されている会社様もたくさんいらっしゃいますが、数字に明確な意思を入れる事は大切なことだと私は捉えています。
その意思が入っていれば、例えば売上が下がろうが、上がるといった類の内容は二の次なのです。
会社の状態とは?『お客様と従業員さんの満足度の和』
会社の状態とはなんでしょうか?友人に元気ですか?と答えても『はい。げんきです』『風邪で少し元気ありません』と曖昧です。
決して状態を図るために数字で、『風邪のために平均体温が1度上がっています。そのため、呼吸も乱れ、咳も1時間に1回ほどでています』と答える人はいませんね。また、その分析でなく、風邪でしたら治療するのが大切です。もちろん、分析も大切ですよ。
会社の状態を良くしようと思ったら、患者さんのような方が2人います。それは『お客様』と『従業員さん』です。
お客様は何かを得たいために、そして、何かの損失をさけたいために会社という病院にいきます。そして従業員さんはお金とお金以外の何かを得たいために会社という病院にいきます。
院長先生は2人に対してバランスよく対応しないといけません。
その対応している状態が『会社の状態』となります。
大切なことがありまして、お客様の満足度と従業員さんの満足度はややもすると反比例してしまう場合があります。
そこで絶妙なさじ加減で、攻防一体の妙手で満足度を勝ち得ていくのが経営者の手腕とも言えます。
3者の満足を勝ち得たい
会社の数字と状態について意思を入れる重要性やバランス感覚に優れた状態の満足度が大切になります。
私は会社の数字やお客様の満足、従業員さんの満足、この3つをバランスよく網羅できるような会社作りや運営をしたいものです。
そこに会社経営の妙があると信じています。