無農薬コシヒカリで作った特注麹の仕上がりは上出来になった
- 2010/12/17
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米を蒸して約40時間後のオーダーメイド麹の製麹状況
とあるお客様の特注麹の仕上がり具合を写真に撮ってみた。
非常に破精込み(はぜこみ→麹カビが繁殖すること)具合も良く、
美しい麹になりました。
麹作りの時は蒸し米の水分が大切
麹作りは米を蒸すときから始まります。
その時の、米の水分や温度によって、
麹カビの製麹按排が変わっていきます。
米の品種も軟質米よりどちらかというと、
『硬質米』の方がよい麹になりやすいものですね。
今回は、コシヒカリというどちらかというと
軟質米に該当する品種でしたが、
仕込み場の板長が頑張ったお陰で
仕上がりも良くなりました。
また、お客様のご要望から精白歩合を
最小限にして麹にしました。
若麹で作った麹は甘味が強くなる
オーダーメイドで作った米麹は
今回、『若麹』 で作った。
若麹とは?
麹はたいてい米を蒸した後、
約40時間ほど麹室(こうじむろ→コウジカビを繁殖させるための部屋)で
温度管理をします。
その時に、少し麹室から出す時間を早くしたり、
設定温度を調整して麹カビの繁殖を若く仕上げること。
これにより、アミラーゼというデンプン分解酵素の高い麹になります。
アミラーゼが高いと甘味が強い麹になり、甘酒作りの時や、味噌でも
甘味の強い味噌が出来やすくなりますね。
マルカワみその米麹は丁寧に梱包されて出荷される
米麹は梱包作業をして
お客様の元へお届けします。
作るまでがメーカーの仕事でなく、
お届けするまでが仕事きっちりしたいですね。
梱包して、ダンボール箱に詰めました。
箱入り娘ならぬ、箱入り麹ですね(笑)
お客様の元に行っても、
元気に醸してね