味噌桶で仕込むことは味噌を毎年消費・生産のサイクルが必要と感じた
- 2011/06/04
- 味噌のお話
桶師の上芝(うえしば)さんがマルカワみそに来社
マルカワみそに桶屋さんが桶を納品にいらっしゃった
修理した桶が到着
酒蔵の木桶はたいてい約30年使うと寿命と言われます
そして、その桶は中古として味噌屋さんや醤油屋さん、そして漬物屋さんなどに
下取りされます
味噌などは高含塩の食べ物なので、塩分が木を腐敗や朽ちることなく、
100年くらい使える
しかし、手入れやメンテしても竹の箍などが緩んでしまったりするので、
桶屋さんにしかできないことがありますね。
今日は醤油屋さんが使わなくなった少量の桶も持ってきた♪
桶の移動はフォークリフトでおこなう
桶は一本300キロ位重量が有ります。持ち上げたり、移動するときはフォークリフトを使います
そうすることによって移動や運搬が楽になりますね。
フォークリフトを開発・設計した人は天才だなぁ~と思います
しかし、そんな便利なフォークリフトですが、毎年何十人と転落死や事故があります。
免許の講習で習いました。安全第一で仕事したいですね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
銅折れの桶を修理依頼
今回、3トンの味噌桶を修理に依頼した。
仕込み場の紘徳さんが段取りをしていたので、
上芝さんに『桶はどれですか?』と聞かれても、全くわからなかった…
上記の写真は桶の側面の板(側板)が割れているそうです。
上芝さん曰く『これは胴折れしているなぁ…』
おちゃめ心満載の河崎くんは『え~そうですか、見てみますね…どお~れ』
@紘徳さん、『いやいやいや、つまらんし…(笑)』
アップでとると割れていますね。このことを『胴折れ』(どうおれ)というらしいです
くどいようですが、見るときは『どーれ』と言いましょう(笑)
底板も箍がゆるいせいか、変形していて、漏れが激しかった…
箍を打ち上げた跡があった
何年か前に箍を締めるために打ち上げた跡があった
箍の下部に1センチほど、黒い跡があるのが、そうですね。
昔の手入れをしてあるのをみてノスタルジック
桶屋さんの応対は仕込み場の紘徳さんが行う
上芝さんとの会話や応対は紘徳さんがしてくれた。
桶を運搬したり、月曜日の味噌の充填ラインの準備をしなければならないため
桶屋さんの話はあまり聞けなかった
しかし、木桶は休ますと、箍が緩んだり、痛むんだよなぁ…のようなことを聞いた
なるほど…と実感。しかし、味噌業界は年々味噌の出荷量・生産量ともに微減の傾向にある
そうなると、味噌を仕込まないから、木桶なども使わない⇒木桶が痛む
⇒木桶自体が少なくなる⇒桶屋さん(技術・文化)いなくなる…
そいういう時代の流れなのだなぁ…と感じた。