オーガニック・無添加・食品のお店

宮城大学『池戸重信』教授の講義を聴いて感じた『食生活の変化とメーカーとしての味噌』

宮城大学教授『池戸重信』氏の『健全な食生活の実現と地域食産業活性化の視点』という講義を聴きました

先日、全国味噌青年部の研修会で岩手に行きました。

そこで、恒例の勉強会があった、いつもはディスカッションと勉強会という流れでしたが、
今回は、ディスカッションが割愛されて、大震災の受けた蔵元さんの話がありました。

非常に生々しい話で、災害対策や、もしもの時のリスク管理というのを認識しました。

宮城大学 池戸重信氏

すこし、休憩時間を挟んで、宮城大学の教授『池戸重信』先生の講義が始まりました。

お題は『健全な食生活の実現と地域食産業活性化の視点』

池戸教授は大学教授になる前は農林水産省に勤めていて、
今の『食生活指針』というものの原案などを作成した方です。

池戸重信の講義

講義の合間にちらっと見せる、シュールな笑いと、『食生活指針』を作った時の、いろんなお国のしがらみや苦労話が印象的でした。

本当はこのタイトルの講義は90分の授業を8回くらいの時間で行うのを、わずか90分でまとめた濃い内容でした。

食べ物のインプットとアウトプットの関係

人間と食べ物の関係について

まず、人間と食べ物の関係についての話がありました。

基本的に人間は一生の間に、約100トンの食料をいただくようです。それがインプット

そして、いろんな排泄物として、約50トン排出されます。

世界の総人口の推移と産業革命

世界の人口の推移

上部の写真は世界の人口の推移の図ですね。

紀元前は約2億人だったのが、1800年後半に約7億人、2000年に60億人、人口がいます。

産業革命が起きて、エネルギーを確保できて豊かになったのが、背景にあります。

池戸教授いわく、これは『生態系でかなり異常な数値だ』とおっしゃいました。

動物学的に多すぎですし、人口は増えても、食料を生産する土地は増えないので、食料確保と、今でも貧困に苦しむ人がいるよ…。というのが非常に印象的でした。

世界のこどもが飢餓で6秒に1人死んでいくそうです。
講義は90分あったので、講義が終わる頃には約900人、食べ物がなくて
餓えで死にますね…と話をしました…。ものすごく考えさせられる言葉でした。

消費者に対する食産業界の役割と使命

スライドが変わって、『最初に、食産業界の役割と使命』結論が述べられました。

食生活の傾向から、内食より、外食もしくは中食の傾向にあるため、
これからの食品メーカーは食卓の『お母さん役』が重要!!と教えてくれました。

ここ数十年間で日本の食生活が大きく変わった…。

食生活の変化と自給率

昭和40年代と今の食生活は大きく変化してしまったということも述べられました。

変化した点は3つ

  • 食料自給率が70%から40%に推移
  • 一日の御飯の消費量が5杯から3杯に変化
  • 肉食と油の消費量が激増

となりました。

それに伴い、生活習慣病やいろんな問題も発生しました。

また、食品加工や保存関連の技術が大きく進歩しました。

例)真空濃縮法、無菌充填、真空包装、レトルト等々。

余談ですが、昭和40年代の一日平均5杯はスゴイ量だと感じました。
男性は食べれるかもしれませんが、女性のかたはそんなに食べれないかもしれませんね

小世帯化と食の外部化について

また、核家族化などから、少人数世帯は食の外食・中食化がすすんで、いることに指摘をしました。

自分でゴハンなどを作らないということは、その人の食事や命の源はメーカーが責任を持つことになります。
そのため、食品産業自体がお母さん役だよ♪ということを認識して、表示の義務や消費者にわかりやすい商品提供を心がけて欲しいと
述べていました。

まとめ~食品メーカーはただ食べ物を作るだけでなくなった

池戸教授の講義を聴いて、食品メーカーは昔と違いただ、食べ物だけを作っているだけでは無いのだなと認識しました。

どうしても、食卓のものをすべて、手作りと言うことは今の現状、できないですし
食べ物を提供する『お母さん役』としていろんなことをしなければならないと感じました。

教授いわく『お母さんは基本的に子供に悪いことはしない!一部の食品メーカーが違反などをするから、規制や表示が厳しくなって、決まりごとがおおくなって、本来消費者様の為の決まりが、決まりを守るためだけの決まりになっている…』のようなことをおっしゃいました。

実りの多い、岩手研修会でした。

教授いわく『お母さんは基本的に子供に悪いことはしない!一部の食品メーカーが違反などをするから、規制や表示が厳しくなって、決まりごとがおおくなって、本来消費者様の為の決まりが、決まりを守るためだけの決まりになっている…』のようなことをおっしゃいました。

実りの多い、岩手研修会でした。また、お母さん役としてお味噌は非常に大事ですし、この研修でもっと美味しいお味噌を作らなければと再認識しました。

月別

マルカワみそ オンラインショップはこちら