オーガニック・無添加・食品のお店

八海醸造株式会社の南雲社長が講演をしてくださいました。お題は『永遠に終わらない会社を目指して』

人間は年を重ねると老いる。次世代に託す事はできても若返る事はできない。しかし、企業や組織は定期的に若返る事ができる。

先日の全国味噌青年部会では新潟まで行きました。秋の研修会では『八海山』で有名な南雲社長様が講演をされました。

録音、録画などはNGだったので、画像などはありませんが、勉強になりました。セミナーの内容を単語とキーワードでまとめてみました。

○八海山のお酒のコンセプトは『淡麗スッキリ』。
今日本酒ブームで注目をされているが『純米大吟醸酒』。甘くてフルーティ。お酒はそれだけで愉しむものではないので、八海山は料理といつまでもマッチする淡麗スッキリをコンセプト。

○社員の主体性を発揮する。社長は方向性を決める。

商品開発などの方向性をトップが決めたら、後は社員が主体性を持って動いている事を感じました。八海山のグループ社員さんは300名。

○経営はAかBかではなく、AもBも。

淡麗スッキリの酒作りがコンセプトの八海山。お客様のニーズは多様化。フルーティで甘い酒ないの?

さぁ、どうする?AかBかの選択ではなく、AもBも両方追い求めていく。

○中身も大事、それと同等に外見も大事。

商品の品質も大事。それと同じくらいデザインなどの外見も大事。

○既存の日本酒の市場でシェアを獲得するのではなく、新しい市場を開拓していく。

既存の市場に出向くのではなく(同業他社とバッティング、自分も無傷ではいられない。)新しい市場、価値の開拓。甘酒のマーケット、これからも開拓したい。

○お客様を教育。発酵を通じてお客様に貢献

日本酒を呑んでくださいでなく、魚沼の里に来ていただいて、発酵の良さや魅力を体感してほしい。

こんな事を学びました。

大廃業時代の行く末は…。企業数が激減した全国各地の日本酒メーカーさんは醸造業界の見通しかも知れません。

日本酒を作る酒蔵さんは昭和30年代は1400件もの蔵元があったようです。しかし今現在は300件ほどの酒蔵屋さんしか存在していません。

半分以上の酒蔵屋さんが廃業してしまったのですね。日本酒メーカーさんは決して楽観視できない状況ではありますが、個性的な酒屋さんがたくさん出てきてすごいなーといつも私は思っております。

地元メーカーの黒龍さんは酒造業界で初めての入札制度を採用しました福井県の鯖江市にある『梵』で有名な加藤吉平商店さんは純米酒しか作りません。八海山さんは魚沼の里という発酵に関する場所を作りました。

自然酒に特化した蔵元さんもいらっしゃいますし、酒蔵屋さんは本当に個性的で多種多様なモノ作りをされている企業さんが多いです。

どんどんお酒が売れなくなって、企業数も減ってきて、そこから様々な大変化、大変革が起きるのですね。自然とそうなるのか、そうせざるを得ないのか、、、。商売って不思議だなぁと感じました。

新潟のお味噌は全国有数の米どころという事もあって、米麹が多いお味噌が多い。

懇親会の会場では新潟のお味噌がたくさん展示されていました。

多麹のお味噌が多いな、、、と感じました。やっぱり麹がたくさん入っているお味噌はそのまま食べると麹の甘みが強くなって、美味しいなー。

全国味噌青年部に10年ほど所属していますが、毎回新しい発見があります。お味噌って不思議ですね。

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