オーガニック・無添加・食品のお店

休み桶の修理

 昨日、麦の精麦が紘徳さんがやってくれるといってくれたので、
 自分は、休み桶の修理をした。

 

  写真の板と板の間があいています。桶の隙間が開いています。
 こうなっているやつはたいてい漏れてしまいます。
 漏れをとめる仕方は腐るほど、売るほどありますが、
 効率よく、桶に負担をかけないやり方は少ししかありません。
 あんばいを見極めてやらなければなりません。
 
 お味噌の年間生産量が毎年、増えたり、減ったりと変わるため、一年以上使わない桶も蔵にありました。
  数えてみると、2,000キロほど入る木桶が、5本ほどありました。 
 一本、新しく購入すると、100万ほど…。
 なんとかして、もれないように、長く使えるようにメンテしたい。 

水張しています。

水張しています。

 水張していると、あいている隙間から、水がピピューと漏れてきます。
 木が水を吸って膨張すれば、なんともないのですが、
 このままの木が乾いた状態で
 桶を閉めたりすると、NGです。
 桶屋さんに習いました。
 ドライングセットという材木の性質があるので、
 乾いた桶に、水が漏れるからといって、先にタガを閉めてはいけないそうです。
 木が水を吸っておなかいっぱいになってから、お手入れをしなければ、なりません。
 桶もわがまま姫ですね。
 まつまでまとうホトトギス。 

竹たががずれてきてしまいました。

竹たががずれてきてしまいました。

 桶もしばらく、声をかけれなかったので、
 チョイ悪オヤジならぬ、チョイ悪オケになって、竹たがを腰パンするようになってしまいました。
 本当は、黒い跡のところで、キチッと閉まっていなくてはいけないのですが、
 ゆるくなりすぎて、ずり下がってきます。 

たがを取りました。

たがを取りました。

 たがをとり、また、水張が終わったら、輪を入れ替えします。
 本当は、桶の雰囲気的に竹のたがを締めたいのですが、
 鉄の輪を入れ替えての時にはしています。
 竹のたがは作ってくれる、竹屋さんがいません。
 大阪の桶屋さんを呼ぶには、距離的にも呼ぶのはどうか…。
 竹たがを組み立てて入れるときも、あんばいや技術はよく分からない状態です。
 鉄の輪ですと、何とか、入れることができるので、竹たがが外れたら、鉄の輪を入れています。
 
 味噌桶の修理で、大の大人が2人ほど手伝ってもらわないといけない仕事です。
 一人ではどうしようも無いときがあります。
 これが、酒桶の修理ですと、もっと手間がかかるので、大変だなと感じました。
 ですから、昔の蔵元にはお抱えの桶屋が必ずいたそうです。
 工業生産、大量生産体制に入る前の50年も前の話ですが…。

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