桶の修理、底板の漏れを直しました。
- 2009/05/17
- 味噌のお話
昨日、桶の修理をした。
次に使う桶が、底辺の部分から漏れがあったので、
それを直した。
桶の修理のために、必要な道具があります。
左なら、ナタ、のこぎり、ミノ、キリ、木材、写真にないのですけど、小刀、トンカチ、
などが必用です。
これらを味噌業界では、「盗賊の七つ道具」と呼ぶらしいです…。
…っておい!
と思わずノリツッコミ…。
そんなことカードゲームの「遊戯王」ではないので言いません。
木材をのこぎりなどで写真のようにカットしていきます。
後はひたすら円錐状に小刀などで仕上げていきます。
小学校の時に、鉛筆削りの代わりに小刀で削る要領ですね。
地道にコツコツと削り、できました。
これを桶の底漏れしている部分に打ち込みます。
会心の一撃ですと、一つの杭でとまります。
しかし、漏れの状態にて、杭を何回も打ち込まないといけません。
会長に杭を見てもらうと、
「もう少し、小さく、細くしなあかんなぁ~」
とのこと、
うーん、厳しいコメント、有難うございます。
地道に一生懸命やっても、報われないときもあるのだなと
もう一度、やり直した。
そして、あとはひたすら作成するのみ…。
会長の言ったように、少し大きめの杭は、底板の奥まで入れることができませんでした。
しかし、これで、バランスよく打ち込んでいけば何とか漏れはとまると思います。
小さく、細い、かつシャープな杭を作るのも手間と時間がかかりますし、やはり、技術が必要だなと
感じました。
しかも、桶の仕事をすると、桶の木の破片が手に刺さったりしてしまいます。
桶職人の上芝さんの手がゴツい所以が身体で分かりました。
ゴツい手は男の勲章だなと思いました。
それだけ、頑張って、努力したからこそできるのだなと思いました。
自分も男の勲章をなにか身に付きたいものだ…。