たった一人のお客様、たった一人の商い…。
- 2009/06/03
- 味噌のお話
今日は仕事が終わった後、越前市の高瀬町というところにある、
職業訓練センターで、仁愛大学の教授の講義を受けた。
そこでの出来事、
講義をするときに、ペアになった。
大虫町からいらっしゃったオクムラ様という方。
年はおそらく40歳以上だと思った。
ペアで話して、お味噌を作っているのを
仕事にしています。と私は言った。
そしたら、北新庄のあそこらで味噌屋っていったら、
杉崎のマルカワみそか?
といわれた。
福井はせまいなぁ~と思いながらもハイそうです。
自分が大虫ですと、「N崎醤油店様」ご存知ですか?
知ってるよ!お宅(マルカワ)のお味噌収めているところでは?
ずばり正解です。
なもんしってるげ~…。
福井県の田舎の小さな出来事でしたが、
この出来事で心に決めたことが一つあった。
人様にばれていないことや神様が気が付いておられないことは
商売していくとあるかもしれない…。
しかし、けっして、人の道、商いの道理から外れるようなことは
絶対にしない,してはいけないと思った。
お天道さまと世間様はしっかりとその人、会社を見ているなと思った。
金儲けになるから、味噌を作る…、作る側の都合で、お味噌を作る…。
ビジネスだったら、それでもいいかもしれない…。
否定も賛成もしない。
しかし、ただお金儲けのためにお味噌を作るのではなく、
自分が作ったお味噌から、生まれる、家庭の温かい雰囲気や優しさ、ぬくもりであったり、
食を通じての健康であったり、自然との共生がたった一杯のお味噌汁から、
生み出せていけたら…、
そんな世界が実現できたら…それが仕事でできたら…。
と本当に思った。
お金儲けだったら他の仕事でもできる。
味噌を作ることのみだったら、他の会社でできる。
当社でしかできないこと…
なんだろうと考えたら、自然の素材と製法ひとすじに…。
そう思った。
それができる会社、それが信念の会社になりたいし、
それによって会社と自分が成長していきたいと思った。