木の桶の奥深さ。
- 2009/07/08
- 味噌のお話
先日、藤井製桶所の上芝さんから、小さな樽をいただいた。
桶と樽の違いって何だろうと思い、会長に聞いて、調べました。
樽と桶の違いは簡単に言うと、
桶(おけ)はフタが在りません。
フタが付いた物が樽(たる)です。
上の写真はフタがあるので樽ですね。
ちなみに、樽は木の香りが心地よいです。
ほのかに香り、優しい臭いがします。
例えるならば、檜風呂のドアをあけた時に
薫るあの香りみたいな感じです。
あと、桶と樽は見た目は似ていますが
工程が全く違うそうです。
何が違うかと言うと、木目が違います。
柾目(まさめ)と板目(いため)というものです。
木の筋が縦にはいっていますよね。
ギターなどに使われるのは
この木材ですね。
少し、使いこんである桶なので、
見づらいかもしれませんが、
年輪の輪がみえませんか?
これが、板目ですね。
桶などの長い間、入れ物として使う時には、
板目を使用します。
なぜかというと、そっちの方が、
水が漏れにくいからです。
また、柾目などの方が、原木から20 – 30%程度しか
取れないというのもあり、値が高いというのが、
相場ですが、
“建築材と違って、木目が通っていないと漏れの原因になるので、機械で製材せず、刃物で割ります。
柾目の方がはるかに高価になります。”
と桶屋さんのブログを拝見したら、書いてあったので、記載しておきました。
参考資料として、会長の生の言葉と、桶屋さまの日記と、
ウィキペディアの文献を参考に記述させていただきました。
ちなみに、樽の裏側に、上芝さんの
マークが入っていました。
少し、粋ですね。