『遺伝子組み換え作物の最前線』 講師 日本モンサント(株) 山根精一郎氏
- 2009/08/18
- 味噌のお話
興味深いDVDがあったので、
ご紹介します。
お題は
『遺伝子組み換え作物の最前線』
講師は
日本モンサント株式会社
代表取締役社長
山根精一郎氏
のセミナーです。
まず、遺伝子組み換えのお話の前に、
世界の穀物の消費量と生産量の統計を
教えてくださいました。
このグラフをみて、
すぐに、あぁ、世界はもうすぐ食べ物が無くなるなと
思いました。
理由は、生産量と消費量は右肩上がりです。
2050年には世界の人口は90億になると予想されます。
(2009年で68億ですが、グラフにすると爆発的に人口増加中です)
食べ物作るには土地が必要です。
しかし、地球上の作物可能ヶ所は有限です。
しかも、砂漠化が進んでいます。
人口増える、土地は減る→食べ物無くなる…
(今でも飢餓で苦しい方はたくさんいます)
そのために、遺伝子組み換え技術は
一つの手段としてあるのでは?
と捉えております。
また、講師の山根氏は
人口の増加も穀物消費量の要因の一つであるが、
最大の要因は食生活が豊かになった(肉食がふえた)ための
畜産のエサが一番大きいと
論じていました。
牛一頭育てるのに対してどれくらいの
とうもろこしが必要か…?
ちなみに、極論ですが、人間は
動物性のタンパク質を
摂取しなくても生存できます。
人口増加プラス
豊かな食生活者が増える
↓
家畜のエサが大量に必要
↓
食料の枯渇
↓
食糧危機…
皮肉なことに、その食料増産の為、
遺伝子組み換え技術が
あります。
すでに、遺伝子組み換え作物は
大豆、ナタネ、トウモロコシ、綿ではメジャーです。
日本でも、外国産の食用油は
100%に近いほどGM(遺伝子組み換え)作物です。
醤油も遺伝子組み換え表示義務は
無いため、消費者様には知られていません。
また、コーンスターチを使用したビールも同
じく表示義務はございません。
これが食べ物の現状です。
GM作物と聞くと
不安がる方もおられると思いますが、
日本は遺伝子組み換え技術に対して、
よく理解していないという
現状がありました。
なるほど、おっしゃるとうりだと思いました。
講義を聴いて、
一番、安全・安心に関心のある
消費者様が
一番、食べ物のことを
知っていないのかな?
と感じた。
それが悪いわけでもないし、
情報や学べる所がすくないのかな?
とも思えました。
しかし、
GM作物で
一番気になる点があります。
たとえば、除草剤耐性遺伝子を
組み入れた作物(ex:大豆)が
あります。
それが、雑草化したときです。
ことわざで、
自分で撒いた種は
自分で刈らなければなりません。
耐性遺伝子が
害虫や雑草に
ついた場合を
どう考えるかが要諦だと
私は考えます。
害虫や雑草を
『敵』や『不要なもの』『滅ぼすもの』
と決め付けるのは浅はかな人間。
自然は無駄なものは一つもなく、
すべて繋がっていて、
命の輪が輪廻される…
その中に人間はこの命を生かされている…。
みたいなことを
手塚治著『ブッダ』
に書いてあったのを
思い出した。
自然の恵みは
偉大だなぁと感じた。
なんとか自然と共存共栄
の道はないのでしょうか?
素直と感謝の気持で有機のみそ作り